数字がすべてではない
7月3日にジャニーズWebで公開された中間くんのブログ『じゅんだいありー』でのこと。ファンが喜ぶような近況報告動画が貼り付けられた最後にこんなことがかかれてあった。(有料コンテンツなのでニュアンスだけ)
『他グループと比較するのは僕たちは好きではない、だからファンの子たちも比べるようなことはしてほしくない』と。
なぜこのような文章が書かれたのか。それは恐らく、7月2日に放送された『櫻井・有吉のTHE夜会』が原因だろう。この回はジャニーズWESTの重岡大毅、小瀧望、濵田崇裕が出演していた。ジャニーズWESTはここ最近きている(上がってきている)という内容から始まり、それを視聴者に確信づけるために、上半期のアルバムオリコンランキングが出された。
1位:Wtroble(ジャニーズWEST) 215,948枚
2位:To-y2(Kis-My-Ft2) 198,696枚
3位:RAISE THE FLAG(三代目 JSB) 152,072枚
これだけならまだよかったのかもしれない。しかし、
「今年3月に発売されたアルバムはKis-My-Ft2を抑えて見事月間1位を獲得」
と言われて紹介された。
これを聞いて私は正直「ん?」と思ってしまった。確かにこれは事実ではあるが、
Kis-My-Ft2をあげる必要はあったのだろうか。それからは気にせず番組を鑑賞していたが、Twitter上ではやはりこの件について荒れていた。キスマイファンの子たちが「キスマイとWESTを比較された」「WESTはキスマイを下にみている」「こんな言い方は納得いかない」などというような批判的な内容で埋め尽くされていました。それを見たジャニーズWESTのファンも黙ってはいなかったみたいだ。WEST自身は「キスマイにアルバムの売り上げ勝った」というようなことは微塵も言っていない、でもそう捉えてしまったキスマイファンの子たちがWESTのことを悪く言ってしまうという結果になり、それを見たWESTファンがそれに食いつく。悪循環だ。
この騒動を何かしらの経緯で中間君の耳に入ったのだろう。だから今回このような記事が書かれたのだと思う。確かに他グループの比較はよくない。他者はよくても比較された側は苦痛である。
WESTにはWESTのキスマイにはキスマイのよさがある。
同じ事務所なだけで売り上げを競うようなことは何の得にもならない。だから誤解を招くような紹介は控えてもらいたかったというのが私の率直な意見である。比べるなら過去のアルバムの売り上げデータを持ち出し、前回作からどれだけ上がったのかという比較が1番人気の上昇を伝えるのに最適だったのではないかと思う。
これに関しては番組側の制作ミスだとまとめておきましょう。(苦笑)
さて、ここからは少し話が変わります。他者と比べるのは好まないという中間君の意見ですが、これを見たとき少し矛盾を感じた部分があった。
「しゃべくり007」や「バズリズム」などWESTが出演した番組で、「キンプリ」の話がでてくることが多い。彼らは、キンプリの人気の上昇さに負けたと感じているのか、自虐のように何かとその話を持ち出している。確かに、後からデビューしたにもかかわらず急上昇していく彼らを気にしてしまうのはわからなくもない。しかし、何度も何度もその話を持ちかけるのは聞いているファンからすると少し悲しくなる。
人間、身長の伸びがそれぞれ異なるように、人気の上昇・成長の具合なんてグループによって異なるにきまっている。キンプリと比べようとWESTはWESTのリズムで確実に成長している。どうやったら人気が出るんだろうと試行錯誤しながら、その努力が今段々と実になってきている。
WESTが本当はどう思っているのかは私にはわからない。でも、売り上げ枚数だとか、ファンクラブ会員数だとか「数字」にだけ囚われてほしくない。数字は目に見えて、1番目標のたてやすいものだと思う。だからといって数字に支配されるのはナンセンス。
数字だけじゃなくてWESTらしさをずっと大事にしていってほしい。他グループにはできないWESTだけのこと。
その結果が数字に表れたならそれはそれでみんなで宴のように喜べば良い。
何かと比べるんじゃなくジャニーズWESTはジャニーズWESTらしく。